2006 年05 月15 日
「HAZE ヘイズ」
これは怖いです。もう、普通のホラー映画に飽きた、心底恐怖を愛する、すれっからしのマニア向け作品(ちょっと持ち上げすぎか?)。上映時間は49分。短いが満腹感のある映画です。
目が覚めたら、狭いところにいた男の話だけど、縁の下のようなとこを這いずってみたり、ビルの隙間みたいなとこに挟まってみたり(しかも口が配管パイプに引っかかってたりする)と、閉所恐怖症ではない私でも、思わずいたたまれなくなる映像で観客を生理的に追い込んでくれます。後半にはバラバラ死体まで出てきて、悪趣味の極み。キツイっす。でも、一応ストーリーもあって最後にはオチもちゃんとついてます。
内容は対照的だけど、石井聰亙の「鏡心」を思い出した。雰囲気も表現法もまったく異なるが、テーマも似ているし、どっちも説話的で、同じオムニバスに入っていてもよいくらいの感じだ。こういう映画が塚本・石井の両監督の手で作られるというのは、よくわからんが興味深い。
生理的につらいといえば、「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」のグラグラゆれる手持ちカメラ映像が、内容とは関係なくきつかったよな。途中で耐えられなくなって目をつぶっちゃったもんなあ。ホラー映画で初めての敗北…。
それにしても「ウォーターズ」は客が入ってたよなあ。あの客たちは「ウォーターズ」のあとに上映されてる地獄絵図を知るまい…。
投稿者:親方
at 03 :41| 映画
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